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社会人一年生はじめてのマンション!家賃にかけられるお金はいくらまで?

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社会人になって一年目のみなさんの中にも、実家を離れて一人暮らしアパートやマンションを探しはじめる人もいるでしょう。

そうなると気になってくるのが家賃。生活にいくらかかるのかイメージができない中で住居を決めるのは難しい、というよりは無謀。

わたしも全然イメージができずに、住みたいところに住んでいたばかりに社会人になってすぐの収支はマイナスばかりになっていました・・・。
新社会人やこれから一人暮らしをはじめる人がそのような事態になることがないよう今回はこの記事を書くにいたりました。

大卒新入社員の平均的な手取り給与や平均的にかかる支出を考慮したうえで家賃にかけられるお金を計算してみました。
参考になりましたら幸いです。

そもそも手取りの給与ってどれくらいのこるのか

厚生労働省の「平成29年賃金構造基本統計調査結果」によると、大卒初任給の平均給与は20万6100円となっています。

もちろんこの額面の金額がそのままもらえるわけではなく、セーフティーネットとしての社会保険料と税金がひかれたあとに手取りの給与として手元に残るわけです。

東京勤務の大卒初任給の平均手取りの場合は・・・なんと17万2480円しかもらえないのです。
具体的にどのようなお金がひかれているのかの項目とこまかい計算方法を描いておきますので自分で計算してみてください。

社会保険

サラリーマンであれば社会保険は健康保険、厚生年金、国民年金雇用保険の4つで構成されます。

健康保険

4月〜6月の額面の給与に応じた健康保険料を企業と折半して天引きされます。
平均給与の20万6100円をもらっている東京勤務であれば額面の4.45%の9900円ですね。
手取りの給与だけを気にしていれば気づきにくいですが、なかなかのお金が引かれていますね。
飲み会に2,3回分参加できるほどのお金が消えていたんですね。

厚生年金

サラリーマンが加入する厚生年金は健康保険と同じように額面の給与に一定の税率をかけたものを勤務先の企業と折半します。
健康保険と同様に計算をすると、額面の9.15%の1万8300円が天引きされます。
勤め先の企業によっては厚生年金基金に加入しますので、計算が異なりますのでご注意ください。
zuuonline.com

国民年金

国民全員が支払う国民年金は年によって額がちがいますが、平成30年度はいちりつ1万6340円です。 将来もらえる金額に対して支払うお金がおおきいのが特徴です。

雇用保険

サラリーマンは額面の0.3%をはらいます(企業は0.6%を負担)ますので、支払いは618円です。

税金

サラリーマンは所得税と住民税が給与から天引きされます。

住民税

住民税は前年度の年収をベースにはらうお金が決まりますので 新卒1年目には支払う必要はありません。
ただ2年目から支払いははじまりますので、各自治体のホームページなどを参考に自分でいくら支払う必要があるのか計算しておくといいと思います。
ちなみに年収247万円で東京都文京区在住の場合、おおよそ月1万円が住民税として課されます。

所得税

控除される金額が人によって異なりますので単純に計算できる項目ではありませんが、おおむね所得によって決まります。
大卒平均初任給の場合は月あたり4802円です。
これはわたしが計算した例ですので、みなさんも実際に計算してみてください。

所得税のしくみ|国税庁

結局手取りっていくらになったの?

このように社会保険料、税金が天引きされたあとの大卒平均手取りは17万2480円になります。

20万6100円 ー(健康保険料 + 厚生年金料 + 国民年金料 + 雇用保険料 + 所得税)= 17万2480円

給与明細を見れば実際にもらえる手取りなんてすぐにわかるのですが、支出の内容を意識することが大事ですよね。
ここらへんを漠然と考えていると、契約するマンションも適当になっていつの間にかお金がなくなっている、なんてことになりません。
くり返しになりますがぜひご自分でも手取りの給与を計算してみてくださいね。

支出ってなにがあるのだろう

手取りがわかったらあとは支出の計算です。
もちろん人によって支出の額はまちまちですので、ここでもどのような項目があるのかを把握して金額を書き出すことが大事です。

ちなみに筆者は社会人になって2年間は自分がなににいくらお金を使っているか把握していない状態で過ごしていたのですが、当然毎月の収支はプラス0円、もしくは赤字のときさえありました。笑

もちろんマンションの家賃が給与に見あわなかった、飲み会に必要以上に多く参加していたなど考えられるだけでも原因は数多く存在していたのですが、なによりなににお金を使っていたのか把握できていなかったことが根本的な原因としてあったなと思います。

それではどのような支出の項目があるのか、みていきましょう。

変動支出

変動支出とは毎月値が変化する支出の項目です。
主な項目に以下のような項目があります。

わたしが新卒のときにかかっていたお金も目安として追記しておきました。
月あたりこれくらいは最大でかかってしまいそう、という金額を書き出すことがポイントです。
みんなもそれぞれどれくらいかかっているのか、かかりそうなのか計算してみてくださいね。

項目 月あたりの支出
食費 4万円
水道、光熱費 6000円
交通費 2000円
交際費 2万円
携帯電話 5000円
その他(本や趣味など) 1万円
固定支出

固定支出とは、毎月値が固定化している支出の項目です。
家賃もこの項目に含まれるのですが、今回は家賃以外の項目を書き出してみましょう!

項目 月あたりの支出
家賃 ○万円
通信費 4000円
保険 3000円
貯金 2万円

家賃にかけられるお金はいくらくらいだろう

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ここまできてやっと、家賃にかけられるお金がわかってきます。
わたしの場合、手取りの給与から変動支出、固定支出の合計を引いてみますと、62480円になることがわかりました。

これは額面月収のちょうど30%となっています。
家賃がこのラインをキープすることができたならば、毎月の支出が変動したとしてもそれが想定の最大値を超えない限り収支が赤字になることはないでしょう。

駅から遠すぎる、生活空間が狭すぎるなど、生活水準の低いマンションに住んで、からだやこころの体調を壊してしまったり、
身の丈に合わない豪華なマンションに住んでお金のランニングコストがかさんでしまうことのないよう、慎重に計算してみること一番です。

以上、社会人一年生がはじめてのマンションの家賃にかけられるお金はいくらか、という話でした! わからないことや誤りがありましたらコメント欄で教えていただけますと幸いです。

参考文献